クラシックカメラ 今月の「ひとこと」

保証の付けられないソ連のカメラ

どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今回は、触れてはならない気がしつつ、ロシアカメラの話をしようと思います。この前の東京オリンピックの前の年だから1963年頃に早田カメラにソ連のタス通信の記者をしている男の人が来たことがあって、彼が言うにはソ連の共和国すべての家庭にカメラがある。ということなんだよね。その頃の日本のカメラの家庭普及率ってたぶん50%くらいだと思うから、そう考えるともの凄い数のカメラをソ連は作ってたんだね。で、大雑把にどんなカメラなのか言うと「壊れるまでは、ちゃんと写る」カメラ。

キエフ60
キエフ60

これは東ドイツのペンタコン6と同じマウントの6×6判一眼レフ。レンズは悪くなくて写りはいいんだけど、シャッターが切れなくなるという故障がおきると、ほとんど修理できないのが欠点なんだよね。

キエフ60 ボルナ80mmつき 47250円
キエフ60 ボルナ80mmつき 47250円

ソ連のカメラは設計がマズイというよりも、ここがイカれちゃったらアウトでしょ?っていうところが壊れる。使ってはイケナイ素材を肝心な部分に使っていたりするので修理のしようがないんですよ。

サリュートと魚眼レンズ
サリュートと魚眼レンズ

これはハッセルブラッド1000Fそっくりの6×6判一眼レフのサリュート。お客さんのハッセルを修理しているときに代替機で貸したりするんだけれど、重たくて作りが雑だけどスゴく良く写る!って驚かれたりするんだよね。ツァイスのフィッシュアイ・ディスタゴンみたいなゾディアック魚眼レンズもいいレンズですよ。

サリュート ミール65mmつき 47250円
サリュート ミール65mmつき 47250円

レンズは大丈夫。だけどカメラは使ってる部品の素材が悪いんだよね。きっと各家庭に行き渡らせるカメラよりも国家的に重要な兵器とかに高性能な素材は使われちゃったのかもしれないね。ソ連には文学とか音楽とかバレエとかすごい才能があるからカメラの設計も悪くないと思うんだけど、小説や作曲ならペンがあればいいし、バレエなら踊ればいいんだけど、カメラはちょっとね。だから例外的にソ連のカメラには保証をつけていません。それでもどうしても欲しいって人はどうぞ。

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