これが、コンタックスファミリーです。
どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今回は、コンタックスとそのファミリーをぞろぞろ紹介しちゃおうかなと思ってます。お店にラインナップが揃っているしね。まずは、コンタックス。言わずと知れたライカのライバルだよね。このカメラの修理を初めて頼まれたとき、シャッターのリボンをライカと同じ素材にしてみたらうまく動かない。もともとのリボンと同じような品物が見つけられなくて苦労していたんだけど、その修理を頼んできたお客さんがお医者さんだったの。でね、こんなリボンどこにもなくて困ってるんだって言ったら「あぁ、そっくりなのがあるから持ってくるよ」って手配してくれたのが何と産婦人科で使う、産道をしばる特殊なヒモだったんだよね。
使ってみたらドンピシャリ。おそらくコンタックスを作っていたツァイス・イコンは顕微鏡やら医療機器なんかも手がけていたから、医療用の部材を使っていたとしても変じゃないよね。このリボンに取り替えてやれば、鎧戸式のシャッターはかるく30年は動き続けます。
【コンタックス1 整備・リボン交換済 210.000円】
1932年に出たコンタックスはレンズ交換式で当時のライカよりも優れた性能のカメラだった。レンズも凄いしね。で、コンタックスと同じ鎧戸式の金属シャッターで、折り畳み式のカメラが1934年に出ています。レンズは固定でテッサーをつけたスーパーネッテル。
【スーパーネッテル1 整備・リボン交換済 147.000円】
そして1935年には、鎧戸式の金属製シャッターを搭載した二眼レフタイプでレンズ交換式で世界初の電気式露出計まで載っけたカメラが登場するんですね。コンタフレックス。ピカピカのクロームメッキ仕上げの超高級機。詳しくは(そう詳しくもないけど)35ミリの二眼レフって知ってる? その1を見てね。
【コンタフレックス 整備・リボン交換済 315.000円】
そして1936年に出たのがコンタックス2型。それに露出計を載っけた3型も出てきます。いわゆるクロームコンタックスってヤツだね。コンタックスの黒塗りは塗料が何度も重ねてあるから強いけど、クロームメッキはそれに比べると弱いんだよね。だから買うならメッキの痛んでないのがいいよね。
【コンタックス2 整備・リボン交換済 115.500円】
で、同じ1936年にはスーパーネッテルもクローム仕上げになる。レンズも明るいF2.8のテッサー付きに。このカメラもメッキがキレイなのが欲しいよね。キレイだとそれなりに値段も高いです。
【スーパーネッテル2 整備・リボン交換済 左(並)252.000円 右(美)315.000円】
スーパーネッテルの蛇腹をなくしてレンズ交換式にしたネタックスっていうカメラがあればコンタックスファミリーの完成なんだけれど、あいにくコイツだけ在庫がないんだなぁ。名前が似ているテナックス2ならある。1938年の発売。鎧戸式の金属製シャッターではなくて、いわゆるレンズシャッターをボディ側に入れて、レンズ交換ができるようになってる。こいつもコンタックスファミリーにいれてやってもいいんじゃないかと思いますよ。
【テナックス2 整備済 168.000円】
銀座松屋、第34回世界のカメラ市にコンタックスファミリーが勢揃いしてますから、みなさん見に来てやってくださいね。