フランス人の考えることは、よくわからない。
どうも。店主の早田清（はやたきよし）です。欧州の仕入れから帰ってきたばかりです。パリからブリュッセル経由でケルンまで特急列車のタリス（ＴＨＡＬＹＳ）を使ったんだけど、前日にパリ北駅で切符を買おうとしたら前売りの窓口が大混雑してたんだ。で、順番待ちしてるフランス人の兄ちゃんが「おれは日本びいきだから教えてあげるけど、この窓口にいる係員は全員バカだから気をつけろ」とか言ってるんだ。
【GALLUS DERLUX】
これはフランス製のＬＥＳ ＧＡＬＬＵＳというカメラ。戦後のデラックスモデルで、戦前のは革張りだったけど戦後に銀ピカへと変わった理由はよくわからない。で、窓口の順番が来て心配したんだけどケルンまでの切符はすんなり買えた。それで翌日にはパリ北駅を無事出発して検札もすんで車内で食事もすませてくつろいでいたら、ブリュッセルで団体客がどっと乗り込んできたんだよね。
【GALLUS 背面の図】
これがデラックス版のロゴ。ちょっと格好いいよね。で、その団体客の添乗員らしき人物がこっちの席にきて「どいてくれ」って言うんだ。こっちは昨日ちゃんと指定席を押さえてるし何だよってことになって互いの切符を見たら同じ座席番号なんだ。こりゃ大変だってんで車掌を呼んでこい！って騒ぎになったんだ。
【GALLUS専用 距離計】
距離計に三角形のロゴが入っているんだけど、カメラの背面にあるデラックスのロゴと三角形の向きが逆なのが気になる。どぉして同じにしないんだろう？ それで車掌がダブルブッキングになっている切符をあらためて見たら、何とボクの切符の日付が昨日になってるんだよ！ もぉ冗談じゃない、こんなのあり得ない！ 昨日の昼に翌日以降の前売り窓口で買ってるんだレシートだってこのとおり昨日の日付だ！ とか何とかドイツ語でまくしたてたんだ。そうしたら車掌が「うん、よくあることだね。あっちの席が空いてるから、どうぞ」だってさ。
パリ北駅の窓口で助言してくれた兄ちゃんは正しかったね。こんなことケルンからパリに向かう列車じゃあり得ないんだけど…。フランス人のことは、よくわからない。
【GALLUS DERLUX元箱】
ちなみにフランスのカメラ、ＧＡＬＬＵＳの元箱とかキャップには、何か変な格好した人のマークが入ってる。まったくフランス人の考えることは、よくわからない。でも、この元箱があると無しではカメラの値段は大きく変わってくるんだよね。
