ライカの一眼レフいろいろ
どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今回は、ライカの一眼レフについて。ライカといえば初期のバルナック型とか、その後に出たM型みたいなレンジファインダー式カメラだけじゃなくて、35ミリ判の一眼レフもずっと作っていたんだよね。
ライカフレックス
これがライカ最初の一眼レフ、ライカフレックス。ライカとしては初めてカメラに露出計を内蔵させたモデル。でも撮影用のレンズを通った光を測るTTL式じゃなくて外光式の露出計だね。交換レンズをクローム仕上げで作ったら光が反射して露出計に悪影響があったのですぐに黒に変更されたので、ライカフレックス用のクローム仕上げのレンズは珍品としてスゴい値段がついてます。
ライカフレックス ズミクロン50ミリ付き 129,600円
国産の一眼レフとは違って、ボディはモノコック構造になっていたりして分解の方法も難しい。最初の修理の時、それこそ死にものぐるいでやっと開けたら、巻き上げとシャッターを連結する大事なギアが欠けていて、どうしようもなかった。たぶん誰かが分解の順番をしくじって壊しちゃったんだろうね。とにかく修理が面倒なカメラですよ。
ライカフレックスSL ズミクロン50ミリ付き 129,600円
ライカフレックスをTTL式のメーターにしたのがライカフレックスSL。中身はだいたいライカフレックスと同じで、シャッター幕を引っぱるドラムなんかはM型ライカと同じ部品を使っている。
ライカフレックスSL2 MOT ズミクロン50ミリ付き 64,800円
そのあとに出たのがライカフレックスSL2で、露出計の電池のほかにもうひとつ電池を入れる場所があって、スイッチを押すとファインダーの中のメーター部分が豆電球で照明されるんだよね。ライカフレックスSLもSL2も、モータードライブがくっつけられるモデルがあって、それにはMOTってボディに刻印してある。
ライカR3 参考品
で、それまで機械式だったシャッターを電磁式にしたのがR3だね。これは当時ライツ社と提携していたミノルタXEをベースにしていると言われているけれど、ミノルタXEの中身をライカR3に入れようとしても、それは無理なんだよね。
ライカR4S 32,400円
そのあとにミノルタXDをベースにしたと言われるライカR4が出る。これもR3と同じで、ミノルタXDの中身をライカR4に入れようとしても、それは無理なんだよね。
ライカR−E ワインダー付き 27,000円
ライカRシリーズはR4の改良版のR5と廉価版のR−E、見た目はそのまま機械式シャッターに戻ったR6、R5の改良版のR7と続くんだけれど、この時期のライカはだいたい似たようなカメラを仕方なしに作っていたんじゃないかと思うんだよね。
ライカR8 86,400円
そんな流れを変えたのが、ライカR8。1996年の発売だから、もう20年前のカメラなんだけど斬新だよね。このあとフィルムカウンターを背面の液晶だけでなくアナログ表示もするR9を出してライカの35ミリ判一眼レフはおしまい。ちなみにライカの一眼レフ用レンズはM型用に負けず優秀ですよ。