クラシックカメラ 今月の「ひとこと」

バルナックライカの必需品、できました。

どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今回はカメラじゃなくてフィルムの話しです。昔のフィルムは、今よりベロが長かったんだけれど、それはバルナック型ライカにフィルムを入れることを考えてそうしていたものなんです。コダックが最初にパトローネ入りフィルムを売り出した時からずっとベロが長かった。ベロが長くないと、バルナック型ライカにはフィルムが上手く入っていかないから他社もコダックにならっていたんですよ。でも、1980年代に富士がヤメてアグファもヤメてコニカもヤメて最後には結局イルフォードもコダックも長いベロをヤメちゃった。

昔のフィルムは、ベロが長かった。
【昔のフィルムは、ベロが長かった。】

だから、バルナック型ライカにフィルムを入れるには、まずベロが長くなるようにフィルムを切ってやらないといけないんです。ハサミを使ってもいいんだけれど、上手く切るのは結構難しい。そこで、早田カメラ60周年記念事業として、ピンバッジに続いて登場したのがコレだ!

手の出演:早田清
【手の出演:早田清】

ジャカジャーン! バルナックライカ用フィルムカッターガイド。これを使えばフィルムのベロを約10センチの長さにキレイに切りそろえられるという便利な道具です。ガイドに沿ってフィルムを切ります。素材は真鍮製なので、刃のアタリがいい。刃を入れる方向は写真のように直線部分からでもいいし、スロープのある側からでもOK。

手の出演:早田清
【手の出演:早田清】

使いかたは簡単。蝶番を開いてガイドから出ている2箇所の突起にフィルムの穴をあてがう。そのとき、フィルムの先端がちょっとガイドよりも飛び出す感じでセットします。

手の出演:早田清
【手の出演:早田清】

あとはフタをして刃を当てるだけ。限定生産数は100個。だけど人気があって残りがあと40個もないんです。値段は6000円です。

左:ライツ社製  右:早田カメラ謹製
【左:ライツ社製  右:早田カメラ謹製】

実はこのフィルムカッターガイド、昔はライツ社が作ってました。なかなか探し辛いアクセサリーで、だいたい2万円くらい。まあ、どちらを使ってもフィルムのベロはキレイに長くできます。ちなみにベロを長くしたフィルムをFカラー●ービスに現像にだすと『事故フィルム』扱いになって現像代が割り増しにされるらしいのでご用心を。それ以外の現像所では「バルナック型ライカで撮ったお客さんなのね」と思われるだけで特別料金にはならないのが普通ですからご安心を。

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