クラシックカメラ 今月の「ひとこと」

西ドイツのハーフ判、アグファ オプチマ・パラート。

どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今回のカメラは、アグファオプチマ・パラート。今でも普通に売っているパトローネ入りのフィルムを使って、ライカの半分のサイズで撮るハーフ判のカメラ。このジャンルはオリンパスペンとかリコーオートハーフとかキヤノンデミとかミノルタレポとか日本には沢山あるんだけれど、なぜか西ドイツの製品って数が少ないんだよね。

オプチマ・パラート オーバーホール済み 35.700円
オプチマ・パラート オーバーホール済み 35.700円】

そんななか、ほとんど唯一という感じで1963年から1968年の間に作られたのが、アグファオプチマ・パラートなんだ。ボクのオヤジがこのカメラ好きでね、どこかに行くときにポケットの中に入れてたのを思い出しますよ。それまではツァイスイコンコンテッサっていうカメラを使っていたんだけれど、こっちのほうがちっちゃいしね。
思い返せば1966年頃の東京鉄道管理局の払い下げの品だったから、きっとガイジンさんが日本観光に来て、電車の中に忘れちゃったカメラのような気がする。当時日本ではこのカメラ売ってないんですよ。

フィルムカウンターは72コマ以上
【フィルムカウンターは72コマ以上】

それに、スゴク良く写っていた印象がある。残念ながら写真は手元にないんだけどね。写真って、たいがい捨てちゃうの(笑)。レンズはカラーゾリナー30ミリf2.8。このカメラ、ボクが欧州に行くようになった1986年頃にはほとんど中古市場に出てこなかった。見つけられるようになったのは1990年代になってからだね。

オプチマ・パラート 望遠レンズ付 オーバーホール済み 63.000円
オプチマ・パラート 望遠レンズ付 オーバーホール済み 63.000円】

極めつけは、専用の望遠レンズのカラーテレパー55ミリf2.8。格好いいよね。2000年に1本、そのあと2010年に1本。いつも見せびらかす間もなく売れちゃうから、このあいだウィーンで仕入れた1本はこうやって写真を公開しておきます。
ハーフ判のカメラって、せいぜい100種類で値段もそんなに高くないから、コレクションとしていいかもしれない。ただし、フルサイズのカメラをハーフ判にしたニコンS3Mとか、ライカ72だと2台で数千万円もするから、純粋なハーフ判に限定しておいた方がいいよね。

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