コレレKとレフレックスコレレ。
どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。今回は、フランツ・コッホマンが作ったコレレというカメラを紹介します。ボクはコレレ好きなんだ。特に好きなのがコレレK。KはキヨシのKじゃなくて、クライン(=小さい)のK。1933年に発売されたハーフサイズの小型カメラ。バックコートされた映画用フィルムを生のまま詰めると100枚も撮れる。現在市販のパトローネも使えるから、それだと72枚も撮れるのに、6×6版のレフレックスコレレと比べると随分と小さい。
【左:レフレックスコレレ 右:コレレK】
コレレKの中身は金属だけど、外装は湿気や雨に強いベークライト製。このカメラは良く売れたらしいけれど、戦争で燃えちゃったり、落として割れちゃったりして写せる状態にあるものは少ない。
【コレレK オーバーホール済み 178,500円】
コレレはレンズ交換ができるカメラで、35ミリの標準レンズにテッサーの2.8と3.5、トリオプランの2.8、エルマーの3.5、クセナーの2.9に3.5とバリエーションが沢山ある。滅多に出てこないけれど望遠レンズもあったりする。小さくて良く写るカメラですよ。
【レフレックスコレレ オーバーホール済み 73,500円】
かたや6×6判の一眼レフ、レフレックスコレレにもヴィクター、ラジオナー、クセナーにテッサーと標準レンズが何種類もある。1934年に発売されて、戦後の日本でも結構使われていたみたい。日本映画の女優さんを撮っていたことで有名な早田雄二もレフレックスコレレを使っていたそうだけど、ボクのオヤジではありません。先代は早田清治。ユウジとセイジだから微妙に違う。実はオヤジはこのカメラを嫌っていたんだよね。なぜかというとギリギリの設計だからシャッター幕の交換が面倒くさいの(笑)。もちろんウチのレフレックスコレレはちゃんと気合いを入れて幕を貼り直してます。そうするとストーンとシャッターが切れて気持ちがいいものですよ。