世界の中古カメラ市、目玉はコレ!
どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。第33回世界の中古カメラ市は2月24日から3月1日まで銀座松屋で開催。そんな訳でこのイベントにむけ日夜カメラの整備をしているんだけど(ブログも見てね)その中から今回は選りすぐりの3機種を紹介しよう!
まずは、ドイツのフォクトレンダーが作ったプロミネント。戦前のモデルで当時の最先端機種だね。日本では「花魁(おいらん)」とも呼ばれているんだ。左右に張り出した距離計が、花魁にしか許されなかった粋な横かんざしみたいだから付いたあだ名だね。花魁って遊女の中でも位が高いんだけど、プロミネントも当時最高級のヘリアレンズや光学式の露出計を搭載した最高級機なんだ。ちなみに6×9判だけじゃなくセミ判でも撮れるんだけど、そのために必要な純正の遮光板も付いているし、今では現存している数が極めて少ない、オリジナルの粋なストラップ付きなのも見過ごしに出来ないポイントだよね。
【プロミネント(花魁おいらん) 21万円】
次の目玉は、1月25日のブログにも出てきたイタリアのレクタフレックス。西側諸国の作ったペンタプリズムを搭載した35ミリ判一眼レフの中で最古のカメラだね。このメーカーは基本的にボディスしか作らなかったので、いろんなメーカーがレンズを供給していたんだ。ドイツのツァイスやシュナイダー、フォクトレンダー、そしてフランスのアンジェニューもレクタフレックス用のレンズを作っていたんだよね。
【レクタフレックス アンジェニュー1.8/50付き 21万円】
そして最後はスウェーデンのハッセルブラッド1000Fだ。ハッセルって言えば6×6判一眼レフの王様って感じだけれど、この1000Fは創始者であるビクター・ハッセルブラッドが作ったメタルフォーカルプレーンシャッターのモデルだね。標準レンズは最初アメリカのコダック製エクターが付いていたけれど、そもそもビクター・ハッセルブラッドはドイツのツァイスレンズが付けたかった。そこでエクターの後に供給されたのがツァイスのテッサーなんだ。このレンズで写すとシャープでビックリするよ。目玉の違いが写真に出るんだよね。
【ハッセルブラッド1000F テッサー付き 21万円】