やっぱりライカって意識しちゃうよね。
どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。つくづく思うんだけど、ライカって徹底的に客の言うことを聞いてきたメーカーだよね。たとえばライカM2にM4のフィルム装填ユニットを入れたライカM2−Rなんかさ、売りに出したらM2のユーザーから「オレのライカもそうしてくれ」って言われて、改造してあげたりしてるんだよ。だから軍艦部に刻印が無いM2−Rってのが500台は存在するんだよね。刻印のあるモデルも約2000台だから、どちらも結構レアなライカだよ。
【ライカM2-R】
それはそうと、ライカが意識したカメラがあるのを知ってる? M型のフレームと距離計が一眼式になっているファインダーや、バヨネット式のレンズマウントの元ネタとして研究されたと言われてるんだ。それがドイツのレンズメーカー、シュタインハイル社が総力を結集して作ったカメラ、カスカ2なんだ。交換レンズをガシッと装着すると、自動的にフレームが切り替わって表示される。このフレームの色が赤くて、まるで今年のフォトキナで発表されたライカM9チタンみたいなんだ。このカスカ2を作り上げるのに莫大な投資をした結果、シュタインハイル社は経営がおかしくなっちゃって、それ以降カメラは出してない。かなりレアなカメラだと言えるよね。
【カスカ2】
で、ライカを意識したに決まっているけど、そうじゃない素振りをしているカメラもあるよね。フランスのフォカ・ユニバーサルRCも明らかにM型ライカを意識してファインダーを大きくしてる。このモデルってアルジェリア戦争の末期に軍用カメラとして採用されたらしいんだけれど、フランスの兵隊さんは「こんなカメラ使えるか!」と怒ったとも言われてるね。まぁ、要するに繊細なカメラなんだよね。作っていたのは1962年から1963年で1990台。これもレアだよね。
【フォカ・ユニバーサルRC】
みんなが意識しちゃうライカM2−Rも、ライカが意識したカスカ2も、ライカを意識したフォカ・ユニバーサルRCも、期間限定で通常価格から値引き販売のバーゲンをします。これって早田カメラとしては、結構レアなキャンペーンなんだよね(笑)。