クラシックカメラ 今月の「ひとこと」

35ミリの二眼レフって知ってる? その2

どうも。店主の早田清(はやたきよし)です。前回は殿様カメラ、コンタフレックス二眼レフの話しをしたけれど、35ミリ二眼レフって数える程しか種類がないんだ。何しろ全部で8種類しかないから、コレクションを完成しやすいんだよね。これがハーフ判カメラ全部とかライカを全部とかだと、あつめるのが大変でしょ。

コンタフレックス、ヤルー、サモカフレックス、トヨカフレックス、メイカイ(またの名をメイスピイ)、フレキシレッテ、オプチマリフレックス、ボルシーC。これだけあつめれば終了なんだけど、ヤルーってカメラは珍品中の珍品なので500万円はするのが難点だね(笑)。

この中で安くて手に入りやすいのは西独のアグファが作ったフレキシレッテとオプチマリフレックスかな。フレキシレッテはマニュアル露出でウエストレベルファインダー、オプチマリフレックスはオート専用でアイレベルファインダー。どちらも良く出来たカメラだよね。

あと、ボルシーCもオススメの一台だね。かのアルパを設計した、ジャック・ボルスキーが設計したコンパクトカメラなんだ。最初のアルパと一緒で、ウエストレベルファインダーだけじゃなくてアイレベルのレンジファインダーでもピント合わせができる。なぜ2つ必要なのかは理由がまったく判らない(笑)。

実はこのカメラ、最初は好きじゃなかったんだよね。なぜかって言うとカメラに直接ストラップをつけられないから専用の革ケースを使わざるを得ないんだけれど、たいがいそれがキタナイから。でもね、あるとき気がついたんだよね。ボディのヨコにあるコインで回す仕立てのネジをゆるめると、それがストラップ吊り金具になるんだよ。

こういう「ささやかな工夫」のあるカメラって、カワイイよね。

ボルシーC
ボルシーC

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